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愛猫ルナの退院報告 (奇跡の7日間 Page 2)

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4.5

愛猫ルナが8月31日に退院いたしました。

ルナが回復するまでの
わたしたちの心の葛藤を小説風に
再現してみました。

※ アイキャッチ画像は、
9月2日に自宅にて撮影したものです。

Page 2 です。

以下の文章は
「事実を基にした」フィクションです。

わたしは窓の方を向き、うつむきながら
拳を強く握りしめた。
悔しくて悲しくてやりきれない・・・
それまで明るかった窓の外の景色は一変し、
真っ暗闇に変わってしまった・・・。
このまま握りしめた拳で
窓ガラスを叩き割ってやりたいと思った。

——— ここまで Page 1 ———

そんなことしたって
目の前の景色が
何も変わらないと解っているのに・・・。

静まりかえった診察室に
時折鳴り響く遠雷・・・。
わたしたちは口を窄(すぼ)めたまま
下を向いている。

その時、先生の口が静かに開いた。
わたしたちを見つめながら
先生が冷静にこう言った。

「もう少し治療させてくれませんか?
まだ、良くなる可能性は十分にあります。」

先生の言葉は自信に満ち溢れていた。
先生はあきらめてはいなかった。
愛猫ルナの生命力と回復力を信じていたのだ。

小さくうずくまる きらら(ママ)に
先生の奥さまが優しく手をかけて
こう言った。

「大丈夫ですよ。
ルナちゃん、きっとよくなります。」

それを聞いたきらら(ママ)の表情は
安堵の笑みとともに、その瞳からは再び
大きな涙がぽろぽろと零(こぼ)れ落ちた。

半信半疑なわたしはこう言った。

「先生、本当に良く・・・だけど、
現在(いま)もこんなに元気にしていますし・・・。」

先生 曰く(いわく)、
本来元気にしていられない
数値であるのに元気にしている事は
ルナの生きようとする意志の表れで、
そこに賭けたい・・・と。

もちろん、そこはドクター、
長年多くの治療に携わった
豊富な経験と知識から科学的な根拠などの
確固たる理由があったに違いない。

先生と先生の奥さまの
ルナに傾けた愛情と
治療に対する熱意と情熱に
あらためて敬服するばかりだ。

「先生、そこまで言ってくださって・・・本当に
ありがとうございます。感謝いたします。」

わたしたちは
先生と先生の奥さまに
ルナの命を預け、
そして、その生命力に全てを託して
治療を続ける決心を固めた。

病院の帰り道、
清んだ夜空に
月がぽっかりと浮かんでいた。
どこか優しい光を放つその月は
いつもよりもっともっと遠くに見えた。

それはまるで月がルナに、
「まだ還(こ)なくていいよ」と
言っているようでうれしかった。

この後、
愛猫ルナは奇跡の復活を遂げるのだ。

「ルナ、よく頑張ったね。ありがとう。」

そして、あきらめずに
根気よく治療して下さった
先生と先生の奥さまに感謝いたします。

「ルナの主治医が先生でよかった。」

もし、先生が
匙(さじ)を投げていたら、
ルナは月に還ってしまったに
違いありません。

以下のチャートは、
8月25日からの血液検査の結果です。

注1) チャートライブラリ C3.js

注 2) 単位として、
【WBC : 10³/μℓ】【RBC : 10⁶/μℓ】
【Hgb : g/dL】【Hct : %】
として表示しています。

8月25日から退院日の8月31日まで、
急激に数値が下がっているのが確認できます。

殊(こと)に CRE(クレアチニン)に関しては
とても順調に下降しています。

——— なぜあの時、
愛猫ルナが「元気」なのは

「まだ治る見込みがあるからだ!」
「まだまだ生きる力があるからだ!」

そうポジティブに
思ってあげられなかったのだろう ———

わたしたちの闘病はこれからです。

失った腎臓の機能を元に戻すことは
できないといいます。
病気の進行を抑え、一日でもながく
ルナに寄り添い、共に暮らせるようにするのが
わたしたちのルナに対しての愛情です。

とにかく、
一日一日を大切に
今を精一杯ルナと共に
生きたいと思います。

貴重なお時間を割き、
最後まで
ご高覧いただきまして
有難うございました
愛猫ルナの退院報告 (奇跡の7日間 Page 2)